3時間で7kg
私たちは、もち麦の栽培だけでなく、自分たちで加工して販売を行っています。
「精麦」は、1度に10キロ。3時間かけて7キロになります。麦表面の皮をゆっくり時間をかけて削っていきます。おコメよりも柔らかいので、精米のようなスピードでは削れません。
3時間機械を回し続けて、たったの7キロ。
500gの袋詰めに換算すれば、約12袋。1店舗の納品でなくなってしまいます。
3店舗納品に行こうと思えば、前日までに3回は機械を回さなければなりません。精麦したばかりの麦は熱を持っているので袋詰めができません。冷めるまで待たなければなりません。
なぜ、こんなことを言うのかというと。
私たちの販売しているもち麦、500gが800円です。決して安い商品ではありません。
儲けたいから高値にしているのか、いいえ、違います。
ちゃんと理由があるのです。
800円には、800円の理由があります。その一つが、「手間」です。
業者に任せて精麦してもらえば、もっと簡単に一度に大量に精麦してもらうことができ、納品にもスムーズに行けるでしょう。
でも、そうしないのはなぜなのか。
精麦も鮮度が一番だと思っているからです。
おコメも、精米したてが美味しく、1か月以上たつと風味も損なわれ味も落ちます。表面の糠が削られて空気に触れることで、日に日に劣化しているからです。
麦も同じことがいえます。精麦してから日がたつごとに鮮度は落ちていきます。
より良い状態でお客様に美味しいもち麦をお届けしたい、自信をもって「鮮度抜群です、おいしいですよ」と言える商品を発信したい。
手間暇かけてるから、おいしいって言いたいわけではないのです。
美味しさにも、手間をかけることにも、すべて理由があるから。食品を購入するときに、なにを重視して購入するかはそれぞれだと思いますが、取捨選択するなかで「なぜ?」と疑問に思うことも大切です。
なぜ、この商品は800円もするのか。ネットではもっと安く売っているのに。隣の商品は倍の量で値段が一緒なのに。「なぜ?」
納得して購入し、納得してリピートしていただきたいのです。
疑問に思うこと、知りたいこと、なんでもお問合せください。すべて自分たちでやっているからこそ、商品について知らないことはありません。
私たちは、心をこめて育てて作り上げた商品が大好きです。
そんな商品を大事に思ってくれるお客様に支えられています。
もっともっと、この気持ちが伝わりますように。
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