麦から稲へバトンタッチ

 ご無沙汰しています。Facebookの更新は比較的頻繁にしていますが、HPを放置してしまいました、すみません。

 いつも、HP何書こうかな~と、すこし力入りすぎて、恰好つけたことばかり書こうとしてしまいます。

 今更ですが、このHPを作成・管理しているのは農園主の娘、古市葵です。肩の力を抜いて書きたいこと、伝えたいこと、気楽に書いていこう!と思いますので、重ねて今更ですが、以前までの投稿とは少し文章の印象変わるかもしれませんが、何卒ご了承ください。

 つい先日24歳になりました。まだまだ知らないことばかり、経験不足の農業見習いなので、青臭いこと、偏ったこと、間違ったことを連発するとは思いますが、温かい目で覗いていただけると幸いです。

 さて、最近の農園。

 「晴れの国」と言われるだけあって、梅雨の期間も降雨が少なく晴天の日が続きました。空を見上げればいつも違う表情。雲の形、動き、色合い、いつみてもうっとりする美しさを持っています。この空の下で作業できることの、気持ちよさといったら…最高です。

 麦類を収穫しおわり、ひと段落…かと思いきや、今度は水稲の栽培がスタートです。

 こちら、田植えよりも一足先に「直播」した圃場の写真です。種子を乾田に直播し、発芽した後の様子です。直播は、発芽するまでがドキドキ・そわそわの連続です。雨が少なすぎても多すぎても、芽がでるか、不安がつきまといます。しかも今年は前述したとおり、降雨が少ない空梅雨だったため、心配は増すばかり。それでも、稲の生命力の強さには感服です。播き方によって若干ムラができたものの、しっかり発芽しその後も順調に成長しています。今では田面が見えないほど水稲の草丈も伸び、分げつも最高期を迎えています。

 そして、田植え本番。今年は、少し遅れ気味でした。田植え機、私も今年久しぶりに乗りましたが、真っすぐ植えるのは案外難しいもので…父が真っすぐ植えて帰ってきた復路を私が行けば、一目瞭然…(笑)それでも、4日連続で乗っていればさすがに慣れてきて、真っすぐ植えられるようになり操作にも安定感がでてきました。米麦農家に欠かせないこういった機械の操作、運転、私はとても好きで、乗ってみたい、うまくなりたい、の気持ちが強いです。田植えは泥だらけです。手も服もときには顔も、もちろん田植え機自体もドロドロ。

 農業って汚い、しんどい、というイメージはこういうところなのでしょうね。でも、今しか味わえない空気感ですよ。近隣農家さんも、待ってましたとばかりに張り切って田植えしています。顔を合わせれば田んぼの話ばかり。みんなこの時期忙しくてしんどいって言いながら、楽しそうで笑顔がたくさん。この時期は田植え、そんな空気が大好きです。

 田植えをするときに必要なもの、もちろん「丈夫な苗」です。

 田植えまえは苗代で苗の水・肥料管理を行います。遮光シートをはがす瞬間が緊張のピしています発芽していますように…!シートを一度はがせば、そこからは毎日気が抜けません。水が切れれば枯れ、葉やけを起こします。うちでは、マット苗を使用しています。今年は、土を多く入れすぎたため、水を含んだ苗は非常に重かったです…(´;ω;`)

 無事に苗代での管理を終えた苗たちがそれぞれの田んぼへ植えられていきます。

 ひ弱な苗はジャンボタニシの餌となり、一瞬で消失します。下葉の枯れた苗を使えばうまく田植え機の爪が苗をつかむことができず、苗がひたすら水面をぷかぷか浮く羽目になります。

 同じ苗も、同じ圃場も、同じタイミングもありえないので、今年はうまくいかなかったな、ということもたくさんありました。

 でも、それは来年への課題です。

 ダメだったな~で、終わらせてしまえばそれまで。同じことを繰り返し、こんなもんだ、に慣れてしまうでしょう。

 せっかくやるなら、とことん自分のやっていることに誇りを持てるような、そんな仕事がしたいです。やれる環境があるなら、無駄にしたくない。知っている人がいるなら教えてもらうほかない。

 田植えのこと、もっと書きたいことありますが、長くなりすぎるのでまた今度にします!

 最後まで読んでいただきありがとうございます。

 ちょうどいまはお盆です。帰省されている方、ご家族が帰省してこられている方、様々だとは思います。楽しい思い出の残るお盆をお過ごしください。

 お盆が終われば、いよいよ稲の出穂が気になる時期に突入です。

岡山もち麦 《ふるいち農園》

岡山県岡山市西大寺地区で4代にわたり米麦の生産・販売を行っています。  2016年からもち麦「キラリモチ」の栽培を行っています。栽培から加工・販売まですべて責任をもって行っています。  安心・安全を第一に、家族総出で食卓に「おいしい」の笑顔をお届けします。

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