もち麦収穫

 5月26日、キラリモチ収穫しました!!

 写真は、収穫6日前のもち麦です。穂首が折れて穂が弧を描くように倒れています。大麦は収穫適期になると穂首が折れる特徴がありますが、もち麦たちも熟れ頃を教えてくれました。銀色に輝く穂、その先のボウがとてもきれいです。もち麦の栽培1年生の私たちには初めてみる景色ばかり。昨年11月に播種してからおよそ半年間、たくさんの表情を見せてくれました。

 次の写真が、収穫日当日の様子です。6日前とは様子が少し変わり、穂が地面に向かって垂れ下がっています。小麦は熟しても穂は空に向かって真っすぐ。ビール麦は、穂首が斜め45度から90度にかけて曲がる、それぞれ成熟期の様相は特徴的ですが、もち麦もまた印象的な恰好をします。まるで稲のような曲がり方です。

 収穫したのは、夕方。西から差す夕日に照らされ収穫スタートです。わずか30aの圃場を、丁寧に刈り取っていきます。コンバインで中へ入っていくと、外側からは見えない様子がよく見えます。

 父娘が交代で刈り取りました。小さな圃場でも、ゆっくりもち麦の様子や収量をうかがいながらだと、結構な時間がかかりました。コンバインに乗りながら、刈られていく麦たちを見て、栽培の反省をしたりもします。今年は麦の栽培に最適な天候がそろい、全体的に生育は良好でしたが、もっと改善すればさらにいいものができるのでは、と。まぁまぁで満足せず、考えることをやめないことが大事。

 栽培期間中、農薬をなるべく使わない栽培を行っていたため、雑草害が懸念されていました。時には、手で雑草を取り除くこともしばしば。収穫時、コンバインのうえから覗いてみると、ちらほら青々とした雑草(主にスズメノカタビラ)が見受けられましたが、どれも麦の株本に隠れるようにひっそり。ヤエムグラのように麦に絡みつく雑草が残っていなかったので、収穫の容易にすることができ、収穫したもち麦にヤエムグラの種子が混入することも少なく済みました。もちろん、手除草を行っていない圃場外周は多くの雑草が繁茂しています。5月に入り、気温が一気に上昇したころ、アブラムシが多量発生しました。麦の茎葉にもアブラムシがついているのが見られましたが、麦よりも外周の雑草(ナズナ、カラスノエンドウなど)にアブラムシが集中し、それらを餌にするテントウムシの幼虫が群がっている様子を見かけました。

 すべてをコントロールするよりも、自然の流れを大事にすることで環境に負荷をかける必要もなくなります。雑草のまったくない圃場が、はたして「きれいな圃場」でしょうか。

 無事、もち麦の収穫を終えました。種子のころからを思うと、この日を迎えることができ、大変うれしく思います。お客様のもとへ、このもち麦をお届けすることができるときを、なお心待ちにしています。

 

 もち麦の商品化、9月ごろより予定しています。

岡山もち麦 《ふるいち農園》

岡山県岡山市西大寺地区で4代にわたり米麦の生産・販売を行っています。  2016年からもち麦「キラリモチ」の栽培を行っています。栽培から加工・販売まですべて責任をもって行っています。  安心・安全を第一に、家族総出で食卓に「おいしい」の笑顔をお届けします。

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