自然の豊かさ
9月に入り、水田の稲たちは、続々と穂を出し始め、出穂期に突入しました。
出穂した穂は、じきに、開花します。
「え、稲って花あったっけ?」と思われる方も多いでしょうか。
写真のように、稲の穂に順序よく連なるモミの先から白いおしべが出ています。これが、花弁のない稲の花です。この開花時期には、朝晩に集中して花粉を飛ばし、受粉を行います。そのため、朝や夕方に田んぼへ入ると、服に黄色い粉(花粉)が大量に付着します。
この時はまだ、青い穂ですが、受粉後しばらくすると黄色く変色し、穂も徐々に垂れ下がってきます。私たちのいる地区では10月上中旬から稲刈りスタートです。ちなみに、写真の稲は「アケボノ」です。
こちら、最近多く見かけるトンボです。イトトンボであろうとは思いますが、詳細な種類がわかりません。でも、とってもきれいなトンボたちです。あちらこちらで、ヤゴが孵化し、今の水田はトンボが多く飛び回り、こんな身近に自然の美しさを見ることができて、非常に感動的です。
少し遠くからとったので、見えにくい写真になってしまいました、すみません。
これは、岡山市東区東平島の周囲の田んぼの様子です。シラサギが群れになってたっくさんいました。車で通りかかったのですが、こんな光景はなかなか見られないので、カメラでぱしゃり。
写真上側に映っているのは、新幹線の高架です。
このあたりは、休耕田が非常に多いです。そのため、シラサギたちの餌場としては恰好の場所になっているのでしょう。
不思議なものです。
人間が管理している水田に生息するいきものたちを見て、美しいと思う気持ちと、人の手から離れた土地に集まるいきものたちを見て、美しいと思う気持ち、相反しているはずなのに、同等に美しい。
休耕田が増えて困っている現状もあるけども、休耕田のおかげでつながっている命がある。程度はあるにせよ、何でもかんでも人間の管理下に置くことが、正しくきれいであることではないな、と感じています。
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